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枡で日本酒を飲むこと


枡は元々お酒を飲むためではなく、計量器として明治時代から使用されていました。
材料として杉やヒノキが用いられ、美しく繊細な木目やその香りで人々を魅了していったことで、
徐々に酒を飲むための杯として使われるようになったのです。

これで日本酒を飲むこと、つまり「枡酒」というものは、現代では見かけることは少なくなってきましたが、
正月などの祝い事に際してお酒をそれに注いで飲む機会があるのではないでしょうか。
これでお酒を飲む時にはいくつか注意点があります。
まず1つ目に、つい角から飲んでしまいがちではありますが、平らな部分であり、
かつフチの方から啜るように飲むのが正しい飲み方であるということです。
角から飲んでしまうと、せっかくの美味しいお酒を溢してしまう危険性が高まるので、
なるべく平らなフチの方から飲むということを意識しましょう。

そして2つ目として、お酒を飲む時はまず4本の指の上にそれを乗せてから、親指だけをフチにかけて飲むということです。
より伝統的な方法で飲むのであれば、左手を右手の親指をかけた面と逆側に軽く添えると尚良いです。
底の方からわしづかみにして飲んでしまうのは、不作法であり、あまり見栄えも良くないので、出来る限り控えましょう。

また、角に塩を乗せて日本酒を飲む飲み方があります。
昔は塩を酒の肴にして飲むことも多かったため、その名残と言えます。
このように、枡で日本酒を飲むことには、一定の作法が存在しているとともに、
その香りや木目でよりいっそうお酒を楽しむことが出来るのです。
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