枡の生産量について
特に、大垣市ではその生産量の全国シェアの8割を占めており、年間で約200万個が生産されています。
米や麦、酒などを量る道具としておよそ1200年前から使われてきたこれが大垣市で生産されるようになったのは、
明治時代からのことで、当時生産が盛んだった名古屋から一人の職人が移り住んだのが、
大垣市で生産が拡大した始まりだと言われています。
節分の時に豆を入れるそれがまず最初に思いつく通り、この節分の時期が生産において最も忙しく、
毎年1月〜3月に生産はピークを迎え、職人の方々が1つ1つ時間をかけて精魂込めて作ります。
さらに、大垣市では、2013年から大垣「ます」まつりが開催されています。
枡を積み上げるゲームでは、一分間でどれだけ高く重ねられるか競われます。
終了間際にバランスを崩して倒す人が続出し、単純なゲームではあるが意外と奥が深く、大変な賑わいを見せているのです。
また、大きさが異なる三種類のそれをそれぞれ一度だけ使って米一合を量るゲームや、
組み立てから焼き印押しまでが体験できるコーナーもあり、どの年齢層でも楽しめるような祭りの内容となっています。
市長は、意外と市民も県民も知らない生産量全国1位という看板をアピールするためにこの祭りを開催したと話しました。
このように、枡は年間250万個作られ、その多くは大垣市で生産されており、
それをアピールの材料として地域復興を図るという活動も現れているのです。