升の正しい保管方法とは
日本酒を入れる酒器などとしても使われるようになりました。
米自体が神様への供物として捧げられる品であり、器にも邪気を払う魔よけの意味があるとされ、
結婚式やめでたい式典などの祝い酒の器として用いられています。
升は見た目の通り木を素材とする器なので、保管方法は他の木製の製品と同じで問題ありません。
木は高温多湿の環境ではカビが発生したり、直射日光下で日焼けし変色する可能性があります。
そのため、基本的に湿気の少ない暗所で保管しておけば、良い状態を長く保つ事が出来ます。
また、お酒などの飲料を注ぐ器として使用する場合、
洗浄する時は薄めた台所洗剤などを染み込ませたスポンジなどで優しく洗って下さい。
木材は水分を吸う性質がありますが、よくすすげば汚れも洗剤も器に残る事はありません。
また、保管する前にはしっかり水分を拭取る事でカビや劣化を防げます。
食器洗浄器や乾燥器、お湯洗いや漬込み洗浄は品質の劣化やヒビ割れなどを招く可能性があるので、あまりおすすめできません。
升の素材はもともとスギが一般的でしたが、酒器などに使われる時は見た目と香りが良いヒノキが用いられる場合も多く、
ヒノキは樹脂成分が多く含まれている木材のため、使用している内に樹脂が表面ににじみ出てくる事があります。
樹脂は人体に無害な成分なので、そのまま使用し続けて問題ありません。