意外と知らない、升にコップが入った「もっきり」の飲み方
日本の文化においてはお祝いの席などで振る舞われることがあります。
仕事関係では盛大なお祝い事などで鏡開きの後など、
突然の場合に焦らないためにもその飲み方を知っておくことはマナーの一つです。
また、正しいマナーよりもその知識が「粋」と映る場合があるのがお酒の席です。
どちらの場合においても日本酒の飲み方をさまざま知っておくことは損ではありません。
日本酒界の正しい作法としては、その横面を挟み込んで鷲掴みにするのは間違いで、
親指以外の4本指に底面をのせて上縁に親指を軽く添えるのが正解です。
これは猪口や盃の持ち方においても基本は同じですので、
その形を少し意識することにより印象がとても良いものになります。
そして大事なのが口を付ける箇所です。実は角ではなく縁の直線部分なのです。
もちろん口の大きさより広いのでぐいぐい飲むことは出来ず、
零さないように少しずつそして香りをも楽しむ形となります。
中にコップを置いて、そのコップから溢れるほどなみなみと日本酒をついでくれる、
「もっきり」というスタイルもあります。
お店の人が「盛り切り」するというのが由来で、たくさん飲んで欲しいという心意気の表れです。
まさに外側の升縁の表面張力ぎりぎりまで注がれたもっきりの上手な飲み方です。
まずは中のグラスに口をつけて直接飲みます。すすっても良いですし、
グラスを静かに持ち上げて飲んでも大丈夫です。
グラスの中身が無くなってきたら、升の中のお酒をグラスに移して飲みます。
この段階になると、細かいマナーはありません。