升は昔からの縁起物
結婚式や還暦祝いなど、色々なお祝いごとの際に贈り物として喜ばれるものの1つです。
その理由は、「ます」という言葉の響き、読み方が「福が増す」、「愛が増す」などと縁起がよい意味として使われているからです。
また、「益す」という読み方もできることから「益々繁盛する」というようなニュアンスとしても通じるものがあります。
升は本来の穀物や液体を計量するための道具としての役割だけでなく、神様のお供え物を入れるための器としても使われてきました。
そういった意味からも、何かおめでたい行事をするときにも好んで使われています。
例えばお正月のお祝いにお酒を入れたり、節分のときに豆を入れて使ったり、今でも古くからの行事の中で見られます。
さらに現代ではそういった使い方以外にも、より縁起を担ぎたいシーンで升は人気があるようです。
定番の「寿」の文字入れされたものや、「おめでたい」にかけて鯛のイラストが描かれたものを結婚式の贈り物にしたり、
また大学受験などの合格祈願にかけてストラップにしたものなども見かけることがあります。
その他、木の温もりと香りの良さから日用品としても人気があります。
ちょっとした道具入れや収納用の箱として、食器としても使われる他、
インテリアとして部屋に飾っても楽しむことができます。
日本古来の風習と素朴で温かい手作りの風合いは、今でも多くの人に愛されています。