5勺の枡を楽しむ
日用品のアイディア商品や人形用に遊び心で作られるものが多く見られます。
普段見かけるサイズよりも小さくなったものには愛らしさがあります。
実は、ミニサイズの楽しみは、枡の世界にもあります。
通常は1合サイズという、コップ1杯程度の容量をもつ、四角く角ばったグッズです。
お祝い事の行事で見かけることも覆いせいか、格式ばった、いかつさを感じさせます。
それが、1合の半分サイズである5勺になると印象が全く異なってきます。
6.8ミリ四方で、手が小さめな方でも片手に乗せられる大きさになります。
おちょこより大きく、惣菜を乗せるの小皿程度と言えます。
楽しみ方は、3通りあるかと思われます。
1つは、単純に小ささを楽しむことです。
贈り物にしてみたら、「何だこれは、普通のものより小さい!」と相手を驚かせることができます。
2つ目としては、小物入れやディスプレイ用としての活用です。
ドライフラワーや飾りを盛り付けるには、大きすぎず丁度いいサイズです。
机、棚、屋内の各所にそっと添えてみれば、枡の品と飾りの魅力が互いを引き立てあう効果が考えられます。
3つ目の使い方としては、複数の5勺枡を積み上げたり、並べたりしてディスプレイするという斬新な手法があります。
1合サイズではかさばってしまっていくつも持つことには気が引けますが、
ミニサイズならば組み合わせの造形を楽しむことが出来ます。
5勺の世界にも、工夫次第で多様な楽しみ方がひそんでいるといえます。